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Toggleそもそもほとんどの人が続けられない
「したい人1000人、する人100人、続ける人1人」なんて言葉がありますが、物販業においても継続すること自体が非常に難しいものです。
何事においてもそうですが、この世では「快楽以外の物事」は続けられない人の方が圧倒的に多いのです。
物販業はある程度成果を出すまでに時間がかかります。成功という果実を得るには、お金と時間、そして労力を継続的に投じていく必要があります。(もちろん、まれにいきなり一発当てる人もいますが)
ですので、「どうやって続けるか」というこの問題について、私自身が説明するのは非常に難しいことです。なぜなら、すでにある程度の資金を稼ぐことができている人間が語る内容は、「そんなもの役に立たない」と一蹴される可能性があるからです。
しかし、私が実際に感じていることですが、私の物販業における作業量は、事業を始めた当初よりもはるかに増えています。それでも、これまでの経験や知識、ノウハウが蓄積されたおかげで、最大限省力化して対応できるようになっています。
モチベーションが続かない、作業が面倒…。こういった壁にぶつかっている方は、ぜひ以下を参考にしていただければと思います。
何もしない日は作らない
人間ですから、気分が乗らない日もあれば、体調が優れない日、本業が忙しい日もあります。それは仕方のないことです。
ただし、どんなに忙しくても「何もしない日」を作らないことを強くお勧めします。たとえどんなに小さなことでも構いません。以下のような簡単なタスクを1つだけ進めてみてください。
- 商品の説明文を1商品分だけ書く
- 商品のタイトルを1つだけ作成する
- 商品の価格を1つだけ設定する
- 写真を1枚だけ編集する
とにかく作業を細分化し、その中から最小単位のタスクを選び、それだけは1日の中で必ずやり遂げてください。
これを続けることで「作業興奮」という現象が起きることがあります。つまり、嫌なことでも少し手を付けると脳が徐々に適応し、集中力が高まり、結果的に想定以上に作業が進むことがあるのです。
筋力トレーニングを習慣化している方がよく言う、「筋トレ自体は好きじゃないけれど、習慣化してしまったからやめられないし、やらないと気持ち悪い」という感覚に似ています。
いきなり大きな目標を立て、それを毎日こなそうとすると挫折しやすいものです。まずは何でもいいので1つだけ作業をすること、そして「何もしない日を作らないこと」を目指してみてください。「塵も積もれば山となる」という言葉通り、続けていれば必ず大きな成果につながります。
時間割を作る
これは私も人から教わった手法ですが、Googleカレンダーや手帳などを使い、空き時間に作業スケジュールを組み込む方法もおすすめです。30分単位や1時間単位でも構いません。
たとえば:
- この時間からこの時間までは写真撮影をする
- この時間からこの時間まではその写真を加工する
- この時間からこの時間までは商品説明を書く
といったように、最終的なゴールにたどり着くまでの作業工程を細かく分けて、カレンダーに設定しておきます。そして、その予定に従って作業を進めます。
ここでのポイントは、「その日に決めたスケジュール以上のことはやらない」という点です。モチベーション的にも時間的にも余裕があったとしても、明日やるべきことは明日に回す、という考え方です。焦らずに、計画通りに進めることが継続のカギになります。
小中学校や高校時代、皆さんも時間割に沿って授業を受けていたと思います。しかし、社会人になるとこういったスケジュール管理を自分でしなくなることが多いです。しかし、この「時間割を作る」という仕組みは非常に有用です。最終ゴールから逆算して日程を立てることで、いつ頃に作業が完了するかが把握できます。そして、その日にやるべき作業をこなすことで、確実にゴールに近づいていることを実感できるため、精神的な負担も軽減されます。
もちろん、慣れるまでは大変かもしれませんが、これを習慣化することで作業効率が大幅に向上します。もしこの方法が難しいと感じる場合は、前述の「何もしない日を作らない」をまず実践してみてください。それでも十分に前進できます。
ExcelやGoogleスプレッドシートを使いこなす
物販業を効率的に運営するためには、管理ツールの活用が不可欠です。その中でも、私が強くお勧めするのはExcelです。このソフトは多くの社会人が一度は触れたことがあると思いますが、物販業と非常に相性が良いツールです。
Excelは単なる表計算ソフトではなく、工夫次第で非常に多くの管理業務を一元化できます。例えば、次のように活用しています。
- 商品のリスト化
商品名、仕入れ価格、販売価格、在庫数などを一覧表にして見やすく管理します。これにより、在庫管理がスムーズになり、どの商品がどれくらい売れているのか一目で分かります。 - 売上の記録
売れた商品や日付、利益額を詳細に記録します。このデータを基に、月ごとの売上傾向を把握したり、どの時期にどの商品が売れているかを分析することができます。 - 写真の管理
商品写真のファイル名やアップロード先のリンクを記録しておくことで、再利用や確認が必要なときに素早くアクセスできます。
これだけでも、「どの商品がいくらで売れていたっけ?」といった疑問に即座に答えることができ、無駄な時間を大幅に減らせます。
また、Excelの関数やマクロを活用することで、さらなる自動化が可能になります。
- 自動計算による効率化
例えば、仕入れ価格と販売価格を基に利益率を自動的に計算する関数を使えば、価格設定が格段に楽になります。これにより、誤計算のリスクも減少し、効率よく価格を決定できます。 - 売上傾向の可視化
ピボットテーブルやグラフ機能を使って売上データを可視化することで、繁忙期や売れ筋商品の傾向を把握しやすくなります。例えば、月ごとの売上推移をグラフにすることで、12月に売上が伸びる傾向があることがわかれば、事前に在庫を増やすなどの対策を取ることが可能です。 - マクロでの自動化
マクロを使えば、定型作業をボタン一つで実行できるようにできます。例えば、毎月の売上データをまとめて整理する作業や、在庫数を更新する作業を自動化することで、手間を大幅に削減できます。
ExcelやGoogleスプレッドシートを使いこなすには、多少の学習が必要ですが、それ以上に得られる効果は非常に大きなものです。まずは基本的な関数から学び、少しずつ活用の幅を広げていきましょう。物販業に限らず、どんな業種でも役立つスキルですので、ぜひ学び挑戦してみてください。
小さな成功を積み重ねて習慣化する
最後に、物販の最大の喜びは「売れる」という成功体験です。自分が選び、資金を投じて仕入れた商品が、誰かの目に留まり購入される。これ以上の達成感はありません。
最初は小さな利益でも構いません。それを少しずつ伸ばしていき、高額商品や大量販売で利益が増えれば、物販は「モチベーション云々」を超えて日常の一部になります。まるで歯磨きや入浴のように、「やらないと気持ち悪い」というレベルまで続けられるようになります。
物販業は挑戦と継続の積み重ねです。少しずつ前進し、小さな成功を重ねていけば、必ず成果を感じられる日がやってきます。何かを始めたいと思っている方、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
参考になれば幸いです。