BLOG

タイからシルバーアクセサリーを輸入する場合の経費を解説

A_detailed_image_showing_the_concept_of_costs_asso

タイから商品を仕入れるにはどんな経費がかかるのか?

特にシルバー製品に限った話ではないのですが、輸入物販には輸入物販特有の経費というものがあります。

これからシルバーアクセサリーをタイから仕入れて事業を始めようと思っている方にとって、仕入れにかかる経費がどんなものがあるかというのも把握しておく必要がありますし、なかなかそういったものを解説しているサイトも少ないかと思います。

ここでタイからものを仕入れる場合にかかる経費について解説します。

①   商品代金

当然ですが、実際にものを仕入れる商売ですので商品そのものの代金が必要になります。

タイにおいてシルバーアクセサリーの価格を決めているのは主にシルバーの重さですので、仕入れたい商品がだいたい何グラム程度であるのかをあらかじめ予測し、そのグラム数に対して30バーツから40バーツをかけるとおよその商品代金になります。

この商品の重さに対して銀1g当たりのバーツをかけるというのがなかなか特有で、見積もりの段階でおおよその金額は出してくれるのですが、物が出来上がった時点で秤にかけ、そのグラム数に応じて最終的な値段が決定します。

ですので見積もりより安くなった、高くなったというのはしょっちゅうあります。

銀の相場も日々変わっていますからね。

なので見積もりの値段と違うじゃないか、とクレームを入れても実際その時の銀の相場と出来上がったものの重さがでないことには価格が決まらないので、日本のきめ細やかな見積もり計算で仕入れを行おうとするとストレスがたまるかもしれません。

タイにはマイペンライ(どうってことないさ|気にしない)という精神があるので、あくまでも見積もりは見積もり、よほどかけ離れた見当違いな金額でない限りは妥協することも必要になってきます。

ただ経験則で言うと、当初の見積もりより安くなるというパターンの方が多い気がします。

向こうもあとあと金額でもめるのがいやなので、見積もりの段階で高く設定している可能性があるからです。

こういった誤差はある程度自分の中で飲み込むためにも、だいたいタイにおける銀1gの重さは30バーツから40バーツという相場観をつかんでいただきたいところです。

②   国際輸送費用

タイから日本への輸送費はなかなか高額です。

30kg前後の荷物を運ぼうと思うと大体3万円程度の輸送費がかかります。

サプライヤー側も荷物のサイズに合わせて最適な輸送方法で発送するため必ずしもこの限りではないのですが、シルバーアクセサリーオンリーで輸送する場合も2万円程度の輸送コストがかかることは勘定に入れておいた方がいいかもしれません。

③   消費税・地方税

税関を通った荷物に対しては必ず消費税・地方税が10%発生します。

商品代金が100万円であれば10万円発生します。

消費税に関しては免税する手段がありません。必ずかかってくる経費です。

インボイスの登録をしていない免税事業者であればこれらは租税公課という扱いになりますが、課税事業者の場合は仮払消費税として計上する経費です。

商品の見積もりを作る際は仕入れる商品の総額のバーツに対して為替レートをかけて日本円で計算し、そこに0.1をかければおよそ発生する消費税を予測することができます。

④   関税

関税については仕入れる商品によってかけられる税率が変わってきます。

シルバーアクセサリーであれば最大9%、革財布であれば最大16%、相当に重い負担としてのしかかってきます。

別の記事で解説していますが関税に関してはJTEPAという貿易書類を用意することで免税を受けることができます。

免税額は書類一枚につき50万バーツまで関税がゼロになります。

後述するJTEPAの書類作成費用がおおよそ2万円以内ですので、輸入商品代金が20万円を超えてきた場合にこの書類の作成を検討してみてください。

作成をご希望の場合は手配させていただきます。

⑤   梱包材費

こちらは消耗品の一つですが、仕入れた商品を梱包するための梱包材が必要になってきます。

梱包に用いる資材はなんでもいいのですが、シルバーの場合は商品のサイズが小さいと言う特性を生かしてできるだけ少額で配送できる輸送方法を選択すべきです。

具体的にはネコポス、クリックポスト、宅急便コンパクトになってくるでしょう。

購入する梱包材は上記の発送方法に適合している部材を選び、輸送にかかるコストを抑えるようにしましょう。

ネコポスとクリックポストは規格が合っていればどんな梱包材でも用いることができますが、宅急便コンパクトに関してはヤマト運輸から専用の梱包材を購入する必要があります。

こういった配送料は売れば売れるほどかかってくる費用ですので予め一商品に対していくら程度の梱包材がかかっているとかというのを販売原価に入れておくことが望ましいです。

⑥   商品配送料

インターネットで物を売る場合に一番ネックになってくるのが顧客に商品を送る際にかかる配送料です。

後述したようにシルバーアクセサリーは小型であるという特徴を活かして安い配送プランで経費を抑えていくというのがセオリーですが、問題はプラットフォームによって同じ配送方法でもかかる輸送費が微妙に変わってくるということです。

例えば宅急便コンパクトはメルカリ、ヤフオクであれば450円ですが、ヤマト運輸と法人契約をして自主発送した場合は600円弱、Amazonからラベルを購入した場合は380円前後といまいち価格が安定しません。

また安い配送方法は商品を紛失されてしまった場合にカバーされる保険が少額で、高額の品をあまり安い配送方法にしてしまうのはリスキーでもあります。

個人的にはどのプラットフォーム上でも配送料は全額回収できるように一定の金額を販売価格に転嫁しておくことをおすすめします。

そうしておけば安い配送料で済んだものは転嫁した価格から実際の配送料を引いた金額がそのまま利益になるので配送料で損をすることはありません。

一律で同額の配送料を上乗せしておけば、商品一つ一つの原価計算もしやすく管理コストを抑えられます。

あらかじめ転嫁しておく価格は事業者様ごとに調整されると良いでしょう。金額が少なければその分価格優位性をとることができます。

販売プラットフォームから取られるロイヤリティ

フリマサイト、ショッピングサイト全てに言えることですが、売れた商品に対して一定率の手数料を取られることが一般的です。

フリマサイトと言えばメルカリですが、売れた商品に対して一律で10%の手数料が取られます。

ヤフオクであればプレミアム会員で8.8%、アマゾンは商品の種類によって変わってきますが6%から11%の手数料が取られます。

これらの手数料も配送料と同じく売れば売るほどかかってくる経費です。そうなるとあらかじめ販売価格を決める段階で原価に含めておきたいところです。

仕入れにかかった経費を計算し、販売価格を決め、その価格からプラットフォームから取られる手数料を差し引くとどの程度の利益率になるかどうかを計算できます。

物販を始める場合、販路はなるべく広げていくのが理想的です。最初はフリマサイドだけでもいいですが、アマゾンやヤフーショッピング、楽天、自社サイトなど販路を広げる=売上の増加につながります。

ただプラットフォームごとに取られる手数料の金額は様々なので、それらをすべて予め把握しておくことは管理を煩雑にしモチベーションの低下につながります。

個人的にはこれらの手数料も一律であらかじめ原価に含めてしまった方がいいかと思います(お勧めは11%)

またプラットフォームによっては販売後の手数料にプラスして月に一定額の利用料を取られてしまうことを忘れないようにしましょう。売上がある程度の規模になるまではこれら毎月の固定費がかからないプラットフォームを選択することをお勧めします。


Warning: foreach() argument must be of type array|object, null given in /home/xs638858/silver-shadow.net/public_html/wp-content/plugins/bdthemes-element-pack/modules/particles/module.php on line 118