シルバーの販売は写真で9割決まる
床やカーペットにただおかれた何の工夫もされていないシルバーアクセサリーの写真を見て欲しいと思う人が居るでしょうか。
それがよほどハイブランドであって、証明書がついていない限り買い手がつくことは難しいかと思います。
ましてやブランドを持って居ない個人がある程度の価格で商品を売ろうと思えばシルバーに限らず写真というのはとても重要になります。
インターネットで物を買う判断材料が写真であるのはインターネット黎明期のネット通販から何も変わっていません。
むしろ昨今のSNSの進化によってこういった視覚的なメディアは静止画から動画に移り変わっているわけで、なおさらに写真はきれいでなくてはいけません。
そう考えると写真撮影はプロに任せたほうがいいんじゃないかとも思われるかもしれません。
ただ調べていただくとわかりますが、なんの変哲もない写真を1ショット撮るだけでも500円以上取る業者がほとんどですし、最低撮影枚数というのが設定されているので一つの商品で最低4ショット、5ショット撮影するのが最低条件となってきます。
クラウドワークスなどで募集するという手もありますが、何の面識もないような他人に商材を預けるというのは少々抵抗感もあります。実績のあるProワーカーであれば取られる料金はさして変わりません。
撮ってもらった写真が自分の納得いくものであるとも限りません。
以上を考えると写真は可能な限り自分で撮る方がいいでしょう。他人に撮らせるのは儲かってからでいいです。
銀影で掲載されている写真もこれを書いている私自身が撮ったものです。
そんなに大それた撮影設備が必要なわけではありません。スマホと少額で揃えられる撮影セットを買えば充分売るための写真は撮れます。
カメラかスマホだけは気を使おう
現代のスマホは非常に高性能なのでわざわざデジタルカメラを購入する必要はないかもしれません。
ただ一つ確認して欲しいのはマクロ機能(接写機能)が付いているかどうかです。
風景などを撮影するのとは違い物撮りは商品に思いっきりレンズを近づけて撮影しますので接写機能がないと対象物がぼやけます。
この機能だけは搭載されているかよく確認していただきたいです。
もしついていない場合は可能であればある程度最新のスマホに買い換えていただく方がいいかもしれません。
IPhoneでもAndroidでもどちらでも大丈夫です。購入する場合は接写機能が付いているかよく確認しましょう。
スマホであればプライベートと併用するということで按分経費にできますし、デジタルカメラなら全額経費にできます。
gimpが使えるとよい
GIMP:https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/gimp/
もしパソコンお持ちであればGIMP(ギンプ)という画像編集ソフトを導入することをお勧めします。
無料で使えますし、機能もAdobeのPhotoshopなみに高性能です。
きれいな画像を撮るのに必要な加工をあげるとすると、写真の明るさの編集とぼやけをシャープにする機能です。
特に明るさは重要で、なんてことはない写真でも明るさを上げるだけでグッと見た目が良くなります。
シャープはぼやけてしまった部位を鮮明に見せるために使います。
正直この二つがあればスマホだけでも充分なのですが、写真撮影というのは出品においてもっとも労力を使う作業なので、何十枚も撮った写真を効率的にさばいていくにはやはりパソコンがあると能率が違います。
そのために上記のGIMPがあると一括で写真に明るさを変更したりシャープにしたりなどができ非常に便利です。
またスマホで撮ったサイズの大きすぎる画像を一定のファイルサイズまで一括圧縮することもでき、商品の出品時などの写真のファイルサイズ制限などに対応することができます。
ただGIMPは少々多機能すぎるので、使いこなすのに不安がある場合はフォトショップエレメントなどの高機能で手軽な画像編集ソフトなどがおすすめです。サブスクリプション契約ではないので一回の購入でランニングコストもかからず値段も手ごろです。
いろいろ述べましたが、写真撮影というのは取るだけでなくそこからWebサイトにアップするという作業までが慣れるまで根気のいる作業になりますので、物販を成功させる上で避けては通れない粘りどころでもあります。
白抜きを使えるWebサービスを利用しよう
白抜きというのは商品以外の背景を真っ白に切り抜くための編集のことを言います。
アマゾンなどでは検索結果に出る商品の背景は真っ白でなければいけないというルールがあります。
この真っ白の定義ですがコンピューターで色を表す値、16進数#FFFFFF、RGB(255, 255, 255)でなくてはなりません。つまりはコンピューター上で扱われる本当に真っ白な色でないといけないため白の背景などを使って撮影して出品してもすぐに出品停止処置が取られてしまいます。
AIが発達する以前は外部業者に依頼するしかなかったのですが、最近は無料で白抜きができるサービスが増えてきました。
有料サービスと無料のサービスの例を以下に記しておきます。
無料:
https://img.ly/showcases/cesdk/background-removal/web
有料(AIでの有料白抜き)
https://www.canva.com/ (サービスに白抜き機能がある)
有料(人の手による白抜き、複雑すぎる画像の場合に活用)
シルバー物販を拡大して行く上でアマゾンは外せないプラットフォームですのでゆくゆくはこれらの機能を使いこなせるようになることが望ましいです。
撮影ボックスは買おう
撮影ボックスというのは四角い箱で、天井に電球がついている簡易撮影ボックスのことです。
アマゾンなので1万円以内で買えます。シルバーを撮影するならば2、3,000円程度の商品で十分です。
写真を撮影する上で周囲の明かりの状態が不安定だと撮った写真の明るさを調整するときに綺麗に映らない時があります。
太陽の陽の光の下で撮影するなど工夫するのもいいのですが、一定の撮影環境を整えたい場合は是非撮影ボックスを買うことをお勧めします。
撮影環境が整うと能率も格段に違ってきます。
背景シートを活用すると個性が出る
もしある程度写真を目立たせたいと思った場合、白や黒などの単色の背景ではなく背景となる素材に気を使うのも必須ではありませんが、美しい写真を撮影する上で有効になってきます。
例えばシルバーであれば、黒色のフェイクレザーなどを使うと銀がよく映えて見えます。
女性向けのアクセサリーなら白ベースの大理石の背景などが良いかもしれません。
ブレスレットを撮影するならば手だけのマネキンなどを使うと商品のイメージを直感的にお客様に認識させることができます。
いずれもそんなに高額なものは必要ありません。以下のような素材で充分です。
あまりお金をかけすぎない
私がやらかしてしまったことでもあるのですが、写真撮影をする環境整えるのにお金をかけすぎてしまったという失敗です。
撮影ボックスしかり、背景シートしかり、どうやったら美しい写真を撮れるのか追い求めすぎて本来かけるべきではない額のお金をかけてしまいました。
本来であれば上記で記したアイテムを1万円以内で揃えられたはずなんです。
写真撮影というのは物販をやる上でいつまでも繰り返さなければならない労力のかかる作業です。
それに毎回毎回お金をかけていてはいつまでたっても設けることができません。
かかる労力を最小限にしながら、かけるお金も最小限にしながら、効率のいい写真撮影のさばき方を皆さんも工夫してみてください。
もし銀影とお取引いただけるならば、こういったノウハウを惜しみなくご提供することが可能ですのでお問い合わせいただければと思います。