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Toggleシルバー価格高騰と、今どう動くべきかという話

このブログではこれまで何度も、金価格の高騰について触れてきました。
ただ、昨年12月中頃からの銀価格の急上昇は、それまでとは次元が違う動きだったと感じています。
ちょうど来年に向けた仕入れの真っ只中というタイミングでもあり、
価格がさらに上がる前に動かざるを得ず、慌てて仕入れ元に手付金を入れ、シルバー原材料を確保してもらいました。
その後はかなり慌ただしく注文を進めることになり、
結果として合計で約500万円相当のシルバーを仕入れることになりました。
これは、私自身これまでの商売の中でも、過去最高額の仕入れです。
仕入れ額は増えたが、商品バリエーションは増えたのか

では、この金額に見合うほど商品のレパートリーを増やせたかというと、正直なところそうではありません。
多くは
・売れてしまった人気商品の補充
・既存商品の小変更やサイズ違い
といったもので、新しいデザインや挑戦的な商品を出す余裕はほとんどありませんでした。
革製品についても同様です。
シルバー価格の高騰に予算を持っていかれてしまい、新規仕入れはほぼできず、こちらも人気商品の補充が中心となりました。
原材料高騰と、販売価格の現実

こうなると当然ですが、商品の仕入れ価格=原材料価格は確実に上がります。
これはそのまま販売価格に跳ね返ってきます。
実際、今年1月に入ってから値上げを行い、その価格でどれくらい売れるのかを試してみました。
しかし、大きく価格を上げた商品については、やはり売上の鈍化がはっきりと見えてきました。
つまり、
「シルバーアクセサリーの需要に対して、価格がまだ釣り合っていない」
という現実が見えてきたわけです。
在庫であるシルバーそのものの価値が上がるのは大きな強みではありますが、
それだけでは商売が回らないのも事実です。
市場を見ると、まだ「安いシルバー」が残っている

ここで、ベンチマークにしているシルバーショップや、さまざまな店舗を改めて見てみました。
すると、
・ある程度の値上げはされている
・しかし重量に対する価格基準は、去年中頃と大差ない商品もまだ多く見受けられる
という状況が確認できました。
つまり、利益率をかなり抑えた安い価格帯の商品が、まだ市場に残っているということです。
これらが消費者の手に渡り切らない限り、
昨年12月末以降の高値で仕入れた商品は、どうしても動きが鈍くなります。
市場が「慣れる」までの我慢の時間

この状況を整理すると、結論はシンプルです。
市場全体が
「シルバーアクセサリーは高くなった」
という価格感覚に慣れるまで、一定期間は我慢が必要だということです。
ただし、事業者として一番怖いのは、
売上が立たない月が続くことで資金繰りが悪化することです。
私のシルバー事業は一人で回しているため、固定費はほとんどかかりません。
その代わり、広告宣伝費などは意識的に抑える必要があります。
幸い、12月の売上は非常に好調で、
その分のキャッシュが1月にしっかり回収できました。
1月についても、前年を大きく上回る売上を確保できており、
当面キャッシュ枯渇を心配する状況ではありません。
絶対にやってはいけないこと:叩き売り

ここで、はっきり決めている方針があります。
売れ残ったシルバー商品を、値下げして叩き売らないこと。
これは絶対にやってはいけません。
一時的には痛手に感じるかもしれませんが、
シルバーは日々、数十円単位で価格が変動しながらも、長期的には上昇基調にあります。
もはや工業製品の材料としての価値を超え、
投機マネーも流入する「資産」としての側面が強くなっています。
売れない商品であっても、
在庫として持っているだけで価値が上がる構造になっている以上、
ここで安売りするのは機会損失以外の何ものでもありません。
今後の戦略:守りながら、段階的に攻める

これから取るべき戦法は、以下の通りです。
・手元のキャッシュをしっかり残す
・固定費を抑える
・広告費は慎重にコントロールする
・シルバー以外(革製品など)の販売で回転を補う
・シルバー製品は段階的に値上げを行う
一気に価格を上げるのではなく、市場の反応を見ながら、
確実に利益を積み上げていくことを優先します。
今は短期的な売上よりも、
この局面をどう乗り切るかが、数年後の差になります。
シルバー価格が歴史的な局面にある今だからこそ、
焦らず、しかし逃さず、腰を据えて進めていこうと思います。