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ToggleAirJapan(エア・ジャパン)バンコク便が終わるらしい
ここ数年、バンコクへ行くときはAirJapanをよく使っていました。
価格帯と、スワンナプームへ直接入れる利便性のバランスがちょうど良かったからです。
それが、2026年3月をもってブランド運航終了するとのこと。
あっけない話ですが、正式にそういう流れが出ています。
すでに知っている人も多いと思いますが、
AirJapanというブランドはANAグループの中で中距離線を想定して立ち上がったもので、
成田―バンコク、成田―ソウル、成田―シンガポールなどを運航していました。
機材やサービスが必要十分に整っていた点を評価していた利用者は多いはずです。
スワンナプームに着くという価値
買付や観光でバンコクへ入る場合、
最初に降りる空港が**スワンナプーム(BKK)**なのか
**ドンムアン(DMK)**なのかで、体験が大きく変わります。
エアアジアをはじめ、多くのLCCはドンムアン着。
運賃は安い一方で、
都心までのアクセスや移動ルートの取り回しに手間がかかります。
その点、AirJapanは**「LCC並の運賃 × スワンナプーム着」**という
非常にめずらしい組み合わせでした。
それだけで、利用する理由がありました。
運賃と安心感のちょうどいいところ
いわゆる“格安航空”と比べると、
AirJapanは座席やサービスが落ち着いており、
機材も清潔でした。
ANA本体より価格は抑えめでありながら、安心感があります。
特に、座席のゆとりとUSB電源が標準装備されている点は大きな利点でした。
「価格相応」ではなく、必要な設備がしっかり揃っている。
その結果、「ここでいい」と素直に思えるフライトになっていたと思います。
これが無くなるのは、やはり残念です。
終了の背景
理由は、ざっくり言えばブランド整理のようです。
ANAは今後、
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本体(ANA)
-
Peach
この“二枚看板”で国際線・近距離線を展開していく方針です。
AirJapanはその狭間にいたブランドで、
続ければ続けるほど利益構造が難しくなる。
そんな判断があったのだと思います。
表向きの説明を並べても仕方ないですが、
要するに
「統合したほうが効率がいい」
という話なのでしょう。
これからどうするか
AirJapanの代わりとして考えるなら、
行き先や目的によって選択肢は変わります。
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快適さ重視 → ANA / タイ国際航空
-
価格最優先 → ドンムアン系LCC
ただ、
「安くてスワンナプームへ入れる」
というAirJapanの立ち位置を
完全に代替する選択肢は、現状ほぼありません。
その中で、今後使う機会が増えそうなのがZIPAIRです。
成田―バンコクの直行が確保されており、
総額ベースで見ると現実的な選択肢です。
華美なサービスはありませんが、必要な移動手段として十分成立しています。
今後、他社がAirJapanのようなポジションを取りに来れば話は変わるかもしれませんが、
当面はZIPAIRを軸に、用途に応じてANA・タイ航空・DMK系LCCを使い分ける形になりそうです。
予約済みの人は
終了時期前後の便でも、
予約しているフライトは基本的にそのまま搭乗できるようです。
ただし、最終便付近は時刻などに変更が入る可能性もあるため、
出発前に一度確認しておくと安心だと思います。
まとめ
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AirJapanは2026年3月でブランド終了
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バンコク線(BKK)は実質そこまで
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「安くて、ANA系で、スワンナプームに入れる」立ち位置は唯一に近かった
あの“ちょうど良さ”が好きでした。
サービスが豪華すぎるわけでもなく、
かといって雑でもない。
旅の移動に必要なものだけが、自然に揃っている感じでした。
バンコクへ通っていた者としては、
選択肢が減ってしまうのは寂しいですが、
今後はZIPAIRを中心に、
用途に応じて他社と使い分けていくことになりそうです。